臨床経験
脊髄麻痺を来たしたPTC欠乏性血友病の1症例
川村 碩彬
1
,
村上 隆一
1
,
月村 泰治
1
,
生越 英二
1
Hiroaki KAWAMURA
1
1浜松療護園
pp.77-81
発行日 1976年1月25日
Published Date 1976/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905304
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血友病は古くから知られた凝血因子の先天性欠乏による遺伝性出血性疾患である.血液凝固機序の解明に伴つて,今日数種類の血友病の存在が示され,それらの診断は,それほど困難なものではなく,また従来より止血の困難性のため禁忌とされていた外科処置も可能となつてきた.
血友病ではその凝血障害のため,関節内出血,筋肉内出血さらに偽腫瘍などを生じ,整形外科的処置を必要とすることも少なくないようであるが,中枢神経系における出血は稀とされている.
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