第47回日本整形外科学会総会より
リーメン・ビューゲル法<総合討議>
植家 毅
1
Tsuyoshi UEKE
1
1名古屋市立城西病院整形外科
pp.54-60
発行日 1975年1月25日
Published Date 1975/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905129
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昨年4月,神戸大学・柏木教授を会長として開催された第47回日本整形外科学会総会において,本総会では始めての試みである「総合討議」の方式がとり入れられた.この方式はchairman,cochairman,introductory speaker,speakersおよびaudienceが一体となつて討議をすすめるきわめてuniqueなもので,その成果が期待されていた.
先天股脱関係でも,リーメン・ビューゲル法と先天股脱観血的整復法の二つが総合討議に取り上げられ,筆者もintroductory speakerとしてリーメン・ビューゲル法の討議に参加させて頂くことができた.今回の総合討議を,わが国での先天股脱の保存的治療における一里塚としたいとの自負もあり,総会を控えてお忙がしい各speakerに,講演内容をうかがい,二度三度と面倒な質問に対してお返事を頂くなど多大のご迷惑をおかけしたにもかかわらず,時間的な制約もあり,また私自身の至らぬ点からも充分な討議を尽すことができなかつたように思う.紙面をかりて,今一度総合討議をふり返りながら,introductory speakerとして紹介した口演内容とともに,当日提起したリーメン・ビューゲル法(以下R. B.法と略記)の問題点について述べてみたい.
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