臨床経験
Fixateur externe(Judet)の使用経験—使用方法と遠隔成績
弓削 大四郎
1
Daishiro YUGE
1
1山口県立中央病院整形外科
pp.774-784
発行日 1973年9月25日
Published Date 1973/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904888
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骨折片に金属釘あるいは,金属螺子を立てて,これを創外で固定して骨接合を行うという考えは19世紀に始まつたものである.
LambotteとBoewerによつて考案された器械が作られ,少し遅れてOmbredanneも創外固定を発明した.わが国では,前田,木村,山岸式がよく知られているが,いずれも現在使用されずに歴史的なものとして文献であるのみである.放棄された主な原因は,金属材料の悪さと,抗生物質のない時代の金属釘からの感染であつたと推測されるが,また固定性の問題もあつたであろう.Greigensteinerは,2本のKirschner鋼線を上下骨片に入れて創外固定を試みているが,固定が弱く失敗している.
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