臨床経験
先天性股関節脱臼の観血的療法の経験
小嶋 伊三郎
1
,
畠山 征也
1
,
小野 勝雄
1
Isaburo KOJIMA
1
1山形県立中央病院整形外科
pp.679-684
発行日 1973年8月25日
Published Date 1973/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904876
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
まえがき
先天股脱の治療では保存的療法により整復され,その後順調に発育して正常関節に戻れば理想的であるが,症例によつては保存的療法に限界があり,代つて観血的療法を採用せざるをえない場合がある.
この十数年来リーメンビューゲル(以下R. B.と略す)が登場し,それ以前のLorenz法に代つた.R. B.の出現により先天股脱の治療も,理想に向つて大きな進歩を遂げたが,観血的療法を全く不必要とするまでにはいたつていない.以下に述べる場合,われわれは観血的療法を行なわざるをえなかつた.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.