臨床経験
脊椎分離症・辷り症に対するLangenskiöld法およびその変法の手術成績
山本 竜二
1
,
片山 国昭
1
,
高田 一彦
1
,
片山 雅宏
1
,
下島 治
1
,
黄 河清
1
,
矢橋 健一
2
Ryuji YAMAMOTO
1
1東急病院整形外科
2矢橋整形外科病院
pp.573-583
発行日 1972年7月25日
Published Date 1972/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904714
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はじめに
脊椎分離症・辷り症に対する観血的手術法については従来から多くの考案がなされているが,そのいずれも一長一短があり,第43回日本整形外科学会総会の協同研究において,岩原名誉教授1)は脊椎分離症・辷り症の成因はもとより治療法もまだ確立されたとは言い難いと結ばれているが,現状は全くその通りであると思う.
われわれは昭和43年5月より東急病院および矢橋整形外科病院を訪れた脊椎分離・辷り症に保存的療法を行ない,症状の改善の芳しくなかつた69例に後方固定術の一方法であるBesa2)およびLangenskiöld3)の考案による棘突起間後方固定術と,われわれの考案によるその変法を行ない,術後6ヵ月以上を経過した55例の成績について検討したので報告する.
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