論述
腰痛と装具療法
大井 淑雄
1
Yoshio OOI
1
1東京女子医科大整形外科学教室
pp.301-308
発行日 1972年4月25日
Published Date 1972/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904673
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はじめに
腰痛を主訴として整形外科のクリニックをおとずれる患者はかなり多く,これはわれわれの日常経験するところである.なかには整形外科以外の領域の疾患であることもあつて,腰痛をおこす疾患はきわめて多種多様である.
腰痛を主訴として来院した患者の診断が確定し保存的療法そして手術的療法へと治療のコースが進められるなかで装具による治療はどのようにして用いられ,またどのような効果があるのか,また装具を長期間使用して弊害はないものであろうか,そのような問題について臨床上の経験などから考察を加え,また反省してみたいというのが本論文の目的である.
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