骨腫瘍カラーシリーズ—Tumors Conditions of Bone
61.Fibrous dysplasia (2.Polystotic)/62.Eosinophilic granuloma
骨腫瘍委員会
pp.255-258
発行日 1972年4月25日
Published Date 1972/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904668
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症例69:20歳,男子.昭和41年より44年にかけて右上顎骨骨腫瘍の診断で3回の手術を受けている.昭和44年2月頃より右大腿の倦怠感を生じ,7月31日北大整形外科を受診した.X線撮影中に転倒し,fibrous dysplasia,病的骨折の診断で直ちに入院,病巣掻爬,骨移植と骨接合術を受けている.その後経過観察中であったが,患者の転居によりその後の経過追跡のため,昭和46年9月3日当院を訪れた.
来院時,右大腿骨の骨癒合は良好で,病巣も硬化像を呈し,ほぼ治癒の状態と思われた.左大腿骨,左上腕骨,右上顎骨等の病巣はすでに知られていたが,患者の希望もあり,左大腿骨の病巣掻爬と冷凍保存骨移植を施行した.骨皮質の一部は菲薄化し,骨髄腔はfibrous dysplasiaに特有の白色乃至灰白色のざらざらした線維性骨組織で満たされていた.(国立がんセンター整形)
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