臨床経験
下肢骨折による膝関節拘縮について
池田 一郎
1
,
山本 利美雄
1
,
松井 清明
1
Ichiro IKEDA
1
1国立白浜温泉病院整形外科
pp.546-550
発行日 1970年7月25日
Published Date 1970/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904429
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緒言
近年の交通・産業の発達にはめざましいものがあり,これにつれて四肢の外傷は増加の一途を辿つている.骨折治療は現今その手術手技・リハビリテーションの点において長足の進歩をなしている反面,安易にその治療が行なわれ多くの後遺症を残している.ことに下肢骨折は,骨折部位の特異性よりして入院を余儀なくされ,さらには膝関節拘縮という後遺症まで併発し日常生活動作に多大の苦痛を感ずるものである,われわれはこの点に注目し,過去9ヵ年間の患者の動態を調査し下肢骨折に対する向後の治療の一助ともなればと考え,ここに報告する.
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