臨床経験
外傷性膝関節脱臼について
武部 恭一
1
,
高原 伸雄
1
,
松井 英互
2
,
大森 明夫
2
,
井上 禎三
3
Kyoichi TAKEBE
1
1神戸大学医学部整形外科
2県立淡路病院
3西尾市民病院
pp.966-972
発行日 1971年11月25日
Published Date 1971/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904618
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膝関節は,前方は大腿四頭筋腱,膝蓋靱帯,側方は内外側々副靱帯,後方は関節包,膝窩靱帯,hamstring,腓腹筋等に包まれ,内部では前後十字靱帯により前後への移動を制限されており,また半月により脛骨と人腿骨の安定性,適合性を保たれているため,極めて安定した関節である.そのため外傷性膝関節脱臼はまれであり,本邦ではあまり報告例は見られない.われわれは最近本症例の5例を経験したのでその経過を報告し,若干の考察を加える.
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