臨床経験
Polymyositisについて—Dermatomyositisの1例を中心に
小林 晶
1
,
佐竹 孝之
1
Akira KOBAYAHSI
1
1九州大学医学部整形外科学教室
pp.655-660
発行日 1967年6月25日
Published Date 1967/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904254
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緒論
整形外科領域において筋肉疾患は,最近その研究の進歩にともなつて興味をもたれてきており,わが教室も数年来myoglobinの代謝を中心にして研究をすすめてきた.境界領域の疾患として,整形外科でも各種のmyopathyをみることが多い.中でも,進行性で高度の筋力低下を来す,進行性筋萎縮症(Progressive Muscular Dystrophy以下PMD)は重要である.
多発性筋炎(Polymyositis以下PM)は四肢の近位諸筋肉の筋力低下を主な症状としており,皮膚症状を欠くものでは,PMDときわめてよく似た臨床像を示して,鑑別が困難なことがある.
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