臨床経験
特発性上腕骨内反症の1症例
乗松 尋道
1
Hiromichi NORIMATSU
1
1新潟大学医学部整形外科教室
pp.650-654
発行日 1967年6月25日
Published Date 1967/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904253
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はじめに
上腕内反を来す疾患については1900年Riedingerの発表以来Angelleti,Bircher,Preisor,Ewald,Rocher,Hohmann,Frohlich,Branciforti-Goidanich,Holland Bozdēckらが,本邦では豊島,松本,池田,赤林,森川,藤原らが報告している.上腕内反は諸家によりいろいろな分類法が発表されていて,Weilは症候性上腕内反,先天性上腕内反,特発性上腕内反の三型に分類し,さらに詳細にはBranciforti-Goidanichが第1表の様に分類している.私は特発性上腕骨内反症と思われる一症例に,上腕骨切り術を行つて症状の改善をみたのでここに報告し,いささかの丈献的考察を加えてみたいと思う.
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