シンポジウム 腰痛
腰椎の不安定性と腰痛
恩地 裕
1
,
城戸 光
2
Yutaka ONJI
1
1大阪大学医学部麻酔科
2大阪済生会西成病院整形外科
pp.611-618
発行日 1967年6月25日
Published Date 1967/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904249
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はじめに
腰痛を論ずるに当つて一番困る問題は,客観的な診断手段として,レントゲンだけしかないことである.第2項でのべるように,非常に多くの原因によつて腰痛がおこりうるにかかわらず,診断手段としてレントゲンだけしかないことが,腰痛の診断に当つて,独断と先入主にとらわれうる危険を多くはらませる結果となつた.そこでまず,疼痛感受の一般的な問題について論じ,次に腰痛発生の一因子となりうるであろう安定椎と,そのレントゲン的診断についてのべてみる.
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