シンポジウム 先天性股関節脱臼 私の治療法
私の治療法(序)
福島 正
1
1順天堂大学整形外科
pp.280-282
発行日 1967年3月25日
Published Date 1967/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904206
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私の治療法と云つても特別のものがあるわけではないが,我々の教室で工夫し慣用して成績が良好と思われる,(1)Lorenz肢位穴あけギプス固定法,(2)PavlikのRiemenbügel法の使用上の諸注意点,(3)幼児期先天股脱治療後生じたPerthes様変形,遺残亜脱臼,臼蓋急峻及び観血的整復後の後療法にも適するBatchelor型改良装具,陳旧性先天股脱改造手術法等やや特長のある治療法がある.その中(2)のR-b使用法に就ては教室の北原が(3)Batchelor型装具についてはその遠隔成績を調査して教室の高砂子がそれぞれ論文を本号に掲載した.もとより編集者の好意によるところであるが私は記述の重複をさけるために詳細はこれら論文に譲り,治療法の根拠となる考え方を述べてみる.改造手術法については別の機会に報告する.
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