増刊号 包括医療と臨床検査
序
渡辺 清明
1
1慶應義塾大学医学部中央臨床検査部
pp.863
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101533
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昨今の医療をめぐる保険制度のなかで,包括化が進み,病院経営に大きな影響を与えている.臨床検査の領域においても,保険点数がマルメの状態で計算されるようになった.
従来DRG/PPS(Diagnosis Related Group/Prospective Payment System)という包括化医療の1つの手段が欧米を中心に行われてきた.これについてはわが国に導入することが厚生労働省を中心にここ数年検討されてきた.しかし,厚生労働省の検討では必ずしもDRG/PPSがわが国の医療で医療費を削減するのに有効なシステムであるといえない結果となった.したがって,現在はこれに代わってDPC(Diagnosis Procedure Combination)という包括医療システムがわが国で導入されつつある.
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