シンポジウム 先天性股関節脱臼 私の治療法
私の治療法
泉田 重雄
1
1国立小児病院整形外科
pp.273-279
発行日 1967年3月25日
Published Date 1967/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904205
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先天股脱の治療は吾々整形外科医にとつて最も日常的なものであつて,早期診断,早期治療の普及した今日に於いては多くの症例がRiemenbügelその他の簡単な装具による治療によつて好成績を挙げ得るようになつたが,なお年長児の場合は勿論,乳児期においてさえ,非観血的整復不能例があり.非観血的治療失敗例で手術を要請されるものも跡を断たない.先天股脱の治療が可及的非観血的に行なわれるべきものであることは論を俣たないが,保存的治療によつて好成績を得る見込みのないものはできるだけ早期に弁別して,然るべき観血的対策を講ずべきものであつて,この意味において手術の適応は一般に考えられているより遙に広いものと考える.以下先天股脱の手術の自家法を略述して諸賢の御批判を仰ぎたい.
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