臨床経験
老人になつて発見されたEhlers-Danlos症候群の1症例について
立沢 喜和
1
,
井上 四郎
1
,
阪本 庸人
1
Yoshikazu TATEZAWA
1
1京都府立医科大学整形外科学教室
pp.829-833
発行日 1969年10月25日
Published Date 1969/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904145
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本疾患は1862年Meekrenによつて過伸展性,弾力性に富む皮膚の状態を呈する一疾患として記載されたのがはじめてであるが,1901年Ehlersが関節弛緩と皮下出血傾向を,1908年Danlosが皮膚および皮下組織の腫瘍を伴なうことを報告し,以来一般にEhlers-Danlos症候群と呼ばれるようになつた.
本疾患は小児期に既に特徴的な変化が現われるため,小児科領域における報告例が多かつたが,最近では整形外科領域における報告例も散見されるようになつた)2,17〜19,21〜24).
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