臨床経験
Transspinal venography施行時の痛みについて
伊藤 忠厚
1
,
中川 俊
1
,
詫摩 博信
1
,
佐口 享史
1
,
遠藤 正弘
1
Tada-atsu ITO
1
1日本医科大学整形外科学教室
pp.309-314
発行日 1969年4月25日
Published Date 1969/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904066
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はじめに
体性深部組織に起因する痛みについては,Lewis1),Kellgren2)3),Inman & Saunders4),Travell5),Pedersen6),steindler7),伊藤8)9),石田10)11),中川12)13)らの諸家により報告されているものの,筋,腱,靱帯,骨膜,関節(関節包,滑液膜を含む)などを問題としたものであり,これらは組織を刺激することにより発現する深部痛および連関痛,これらに随伴するMuscle spasm,Deep tenderness Hyperesthesia,Hyperalgesiaなどについての報告である.
ところでTransossal venographyはBenda(1940)14)らにより人体に対して始めておこなわれたものであり,その後Hischgold(1953)15)らが胸椎棘突起よりの脊髄静脈の造影を行なつて以来,内外の諸家によりTransspinal venographyについての研究が数多く行なわれている.
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