臨床経験
後部Kantenabtrennungについて
津布久 雅男
1
Masao TSUBUKU
1
1慶応義塾大学医学部整形外科学教室
pp.79-87
発行日 1968年1月25日
Published Date 1968/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903868
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成人脊椎,主に腰痛におけるX線像で,椎体前縁に遊離している三角形の小骨片について,いわゆるKantenabtrennung(以下K. abtr.と略)がSchmorlおよびその協同研究者(1932)によつて,記載されて以来,多数の症例が報告されている.しかしこれが椎体後部に発生したという報告は非常に少ない.私はここに,腰椎後縁に発生したK. abtr.が脊椎管内に膨隆し,脊髄神経根症状を呈したものの手術経験を得たので報告し,併せて,最近後部K. abtr.を証した腰痛患者を紹介して,いささか考察を加えてみたい.
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