臨床経験
術後4年6ヵ月を経たSkin arthroplastyの再手術所見
吉永 栄男
1
,
児島 忠雄
1
,
佐藤 隆久
1
1慈恵医大整形外科教室
pp.737-741
発行日 1966年10月25日
Published Date 1966/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903820
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われわれの教室では昭和33年以来,股関節形成術のさいに皮膚全層を中間挿入膜として応用している.今日までの症例数は股関節48例,膝関節13例の計61例で,その成績はすでに報告1,2,3)したように,股関節では一般に良好な成績であるが,術後の大腿骨頭の骨吸収は他の中間挿入膜の場合よりもやや強い3,4,5).術直後,化膿あるいは再発した症例はないが,最近,術後4年6ヵ月を経て疼痛を訴え,その後,大転子部に瘻孔を形成したので再手術を行なつた症例がある.そのさい,中間挿入膜として用いた皮膚弁について興味ある知見を得たので報告する.
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