Japanese
English
今月の主題 ERCP―10年を経て―(1)診断能と限界―特に総合画像診断における位置づけ
序説
ERCP-10年を経て
Editorial
春日井 達造
1
T. Kasugai
1
1愛知県がんセンター
pp.1063
発行日 1982年10月25日
Published Date 1982/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108749
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- Abstract 文献概要
1968年ERCPが膵・胆道の形態学的診断法として開発されてから早15年にならんとしており,これが世界的に普及し,実地臨床に定着してから,およそ10年が経過した.ここに本法の進歩発展の跡を振り返り,現況を改めて総括,評価して,消化器病の診断・治療における本法の位置づけを行うと共に,将来の展望も試みた.
ERCPは経口的内視鏡を用い,経十二指腸的,逆行性に膵管・胆道を造影,X線写真を撮影して病変の診断を行う検査法である.したがってX線診断学の1つであり,膵管・胆道のX線形態学である.更に近年ERCPをべ一スとした様々な検査・診断法や治療法が開発され,膵・胆道疾患の診断・治療に画期的な進歩をもたらしつつあることも特筆すべきである.
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