臨床経験
果部骨折について
玉置 拓夫
1
,
楢林 好隆
1
,
小串 隆郎
1
,
菅井 治
1
,
森 清
2
,
神戸 太郎
3
,
森 満
4
1長崎大学医学部整形外科
2山口県立中央病院整形外科
3国立佐賀病院整形外科
4長崎労災病院整形外科
pp.392-398
発行日 1966年7月25日
Published Date 1966/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903776
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まえがき
果部骨折は,われわれの最近の調査によっても,交通事故,労働災害,スポーツ外傷などの機転で多発しており,四肢外傷をとりあつかう整形外科医にとってはかなり親しみぶかい骨折のひとつといつてさしつかえない.しかしながら,この骨折に対して実際に行なわれている治療内容や,その治療成績を詳細に検討してみると,本骨折に対する治療原則が充分に理解され,かつ活用されているとはいえないうらみがあるように思われる.
本稿においては,この骨折に対する治療計画や手術手技,後療法のカイドとなり,さらに体重負荷,位置移動の時期決定の指針を与えるような分類法並びに原則的な治療方針などについて文献的に記述し,それにもとづいた自験例の整理をあわせて行なってみることにした.
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