Japanese
English
誌上シンポジウム 腰椎椎間板ヘルニア治療の最前線
Love手術
Open Discectomy, So-Called Love's Procedure
野原 裕
1
Yutaka Nohara
1
1獨協医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Dokkyo Medical University School of Medicine
キーワード:
lumbar herniated nucleus pulposus
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
discectomy
,
ヘルニア摘出術
,
less invasive surgery
,
小侵襲手術
Keyword:
lumbar herniated nucleus pulposus
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
discectomy
,
ヘルニア摘出術
,
less invasive surgery
,
小侵襲手術
pp.197-201
発行日 2007年3月25日
Published Date 2007/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101003
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Love手術の成績は短期・長期ともに良好であり,皮切,出血量,手術時間のどれをみても決して侵襲の大きな手術とはいえない.手術準備と麻酔の時間は短く,高価な器械のない病院でも技術があれば可能な手術である.欠点は,症例(脱出形態,脱出椎間レベル,体格の違い)で手術難易度に差があり,そこにはラーニングカーブがあること,視野が狭く術者と第一助手しか術野を見ることができず,看護師や麻酔科医などのスタッフと手術を共有できないことである.顕微鏡は,手術内容を記録する,見学者に見せるときに使うが内容はLove手術である.現在の内視鏡下手術が基本的に神経根を操作してヘルニアを摘出する以上は,いかなる器具を用いた手術であってもLove手術を凌駕できないであろう.胃カメラのように,一本の管で覗き同じ管を使って神経根に触れずにヘルニア塊を摘出する時代がくれば,Love手術を凌駕し,ゴールドスタンダードとなるであろう.
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