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特集 脊椎脊髄病学最近の進歩(第30回日本脊椎脊髄病学会より)
胸部脊髄症の神経学的高位診断の検討
Relation between Neurological Localization and Pathological Level in Thoracic Myelopathy
後藤 伸一
1,2
,
佐藤 哲朗
3
,
山崎 伸
1
,
石井 祐信
1
,
笠間 史夫
4
Shinichi Goto
1,2
1国立療養所西多賀病院整形外科
2現:仙北組合総合病院整形外科
3東北大学医学部整形外科
4東北労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nishitaga National Hospital
キーワード:
thoracic myelopathy
,
胸部脊髄症
,
neurological diagnosis
,
神経学的診断
,
neurological localization
,
神経的学高位診断
Keyword:
thoracic myelopathy
,
胸部脊髄症
,
neurological diagnosis
,
神経学的診断
,
neurological localization
,
神経的学高位診断
pp.495-498
発行日 2002年4月25日
Published Date 2002/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903530
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抄録:胸部脊髄症にて手術を受けた単椎間障害例の中で,脊髄末端がL1~L2椎体高位にみられる成人例58例の神経学的所見(下肢の反射,筋力,感覚障害の最頭側縁)を検討し,胸部脊髄症の責任椎間板高位決定の診断指標を作成した.感覚障害は,各椎間板高位に相対する髄節をT10/11椎間より頭側では尾側椎体と同じ番号の髄節が,T11/12椎間にはL1髄節が,T12/L1椎間にはL4髄節が相対するとして,そのずれをみた.T10/11椎間より頭側(28例)ではPTR,ATRともに亢進が66%に,感覚障害は70%で尾側4髄節以内にみられた.T11/12椎間(20例)ではPTRの亢進が70%に,感覚障害は79%で頭尾側2髄節以内にみられた.T12/L1椎間(10例)ではATRの低下が70%に,感覚障害は75%で頭尾側2髄節以内にみられた.感覚障害から高位診断を行う際には,2髄節程度のずれを見込んで診断する必要がある.T11/12椎間にL1~L2髄節が,T12/L1椎間にS1髄節が相対している例が多いと思われる.
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