Japanese
English
特別企画 胸椎部ミエロパチーの病態と治療
脊柱管内靱帯骨化による胸椎部脊髄症の臨床的検討
Clinical Study of Thoracic Myelopathy due to Ossification of the Intraspinal Canal Ligament
武井 良憲
1
,
三浦 幸雄
1
,
今給黎 篤弘
1
,
駒形 正志
1
,
豊岡 聡
1
,
稲畠 勇仁
1
Yoshinori Takei
1
1東京医科大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Tokyo Medical College
キーワード:
ossification of the intraspinal canal ligament
,
脊柱管内靱帯骨化
,
thoracic myelopathy
,
胸髓症
,
thoracic spine
,
胸椎
Keyword:
ossification of the intraspinal canal ligament
,
脊柱管内靱帯骨化
,
thoracic myelopathy
,
胸髓症
,
thoracic spine
,
胸椎
pp.533-539
発行日 1996年4月25日
Published Date 1996/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901891
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抄録:胸椎部脊髄症の原因として脊柱管内靱帯骨化は最も頻度の高いものである.今回,後方除圧法により手術を行った胸椎部脊柱靱帯骨化症28例を対象に術後成績,成績不良因子,手術の限界などにつき検討した.内訳は胸椎単独靱帯骨化14例,頚胸椎重複靱帯骨化14例で,OPLLに対しては広範囲椎弓切除術,または脊柱管拡大術を,OYLに対しては骨化部を含めたen bloc椎弓切除術を行った.経過観察期間は平均5年3カ月,平均改善率は44.8%であった.成績不良因子として,術前重症度,罹病期間,重複骨化,骨化高位,合併症,骨化進展,後弯度などが考えられた.OPLLでの多椎間除圧やOYL合併症などに後方除圧法を採用してきたが,OPLLが頚椎から上位胸椎に連続しているものや,下位胸椎に限局するものでは良好な結果を得たが,胸椎後弯部OPLL例の改善率は低く,経過中に再悪化するものもあり,この部位での後方除圧法の限界と思われた.
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