ついである記・62
ドイツのライン川沿いを行く
山室 隆夫
1,2
1京都大学
2生産開発科学研究所
pp.1298-1300
発行日 2001年11月25日
Published Date 2001/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903414
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この「ついである記」もぼつぼつ終章に近づいてきたので,初めからざっと読み返してみると,このエッセイは私自身の海外生活の軌跡を書こうと意図して書き始めたわけではないのに,自然にそのようなものになってしまっていることに今になって気付く.しかし,それにしては大きな欠落として残っている部分があるように思う.それは私とドイツ人との交友に関する部分である.
私は1962年に家内と2人で初めてドイツの各地を旅して以来,今までの約40年の間に20回近くこの国を訪ねた.そして,ドイツがわが国と同様に戦後の荒廃から立ち直っていく様を側面から見てきた.また,人間教育という意味で,私がドイツの文化やドイツ人の先輩・友人から学んだものは実に大きいと思っている.そこで,今回と次回は40年間に及ぶ想い出を辿りながら,ドイツ人との交友について書いてみたい.
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