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論述
骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折および破裂骨折に対する経皮・経椎弓根的リン酸カルシウム骨ペースト椎体内注入術―手技の紹介と短期成績
Percutaneous Transpedicular Calcium Phosphate Cement Injection for Osteoporotic Vertebral Body Compression and Burst Fractures
中野 正人
1
,
平野 典和
1
,
酒井 清司
1
,
渡辺 裕規
1
,
有留 敬之輔
2
Masato Nakano
1
1富山労災病院整形外科
2富山労災病院リハビリテーション科
1Department of Orthopaedic Surgery, Toyama Rosai Hospital
キーワード:
osteoporosis
,
骨粗鬆症
,
spine
,
脊椎
,
calcium phosphate cement
,
リン酸カルシウム骨ペースト
Keyword:
osteoporosis
,
骨粗鬆症
,
spine
,
脊椎
,
calcium phosphate cement
,
リン酸カルシウム骨ペースト
pp.1003-1009
発行日 2001年9月25日
Published Date 2001/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903353
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抄録:骨粗鬆症性胸腰椎骨折に対する経皮・経椎弓根的リン酸カルシウム骨ペースト(CPC)椎体内注入術を考案,施行し,その有用性と問題点を検討した.麻痺のない陳旧性破裂骨折3例に対して,レントゲン透視下,経皮・経椎弓根的に椎体内掻爬や整復操作を行った後にCPCを注入した.新鮮圧迫骨折8例に対しては,椎体内操作を行わず経皮・経椎弓根的CPC椎体内注入を施行した.年齢は61~93歳(平均79歳)であり,損傷椎体高位はT10;1例,T12;4例,L1;3例,L2;1例,L3;1例,およびL4;1例であった.術後経過期間は平均約5カ月であった.椎体変形の矯正損失を認めたが,椎体圧壊の防止には有効であった.すべての症例において術後早期より徐痛効果がみられ,術後平均7.7日で離床し得た.本法は骨粗鬆症性胸腰椎骨折に対し有効な低侵襲手術と考えられる.
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