Japanese
English
論述
腰部脊柱管狭窄の国際分類と神経障害型式―手術例の検討
The Relationship Between Classification of Lumbar Stenosis and Type of Nerve Involvement : Analysis of Operated Cases
武田 明
1
,
菊地 臣一
1
,
紺野 慎一
1
Akira Takeda
1
1福島県立医科大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Fukushima Medical University School of Medicine
キーワード:
lumbar stenosis
,
腰部脊柱管狭窄
,
classification
,
分類
,
type of nerve involvement
,
神経障害型式
Keyword:
lumbar stenosis
,
腰部脊柱管狭窄
,
classification
,
分類
,
type of nerve involvement
,
神経障害型式
pp.821-824
発行日 2001年7月25日
Published Date 2001/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903316
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抄録:腰部脊柱管狭窄と診断して手術を施行した138例について,国際分類(Arnoldiら)と神経障害型式の対比を行った.神経障害型式は神経根型,馬尾型,および混合型の3群に分類し,国際分類の神経障害型式の特徴を明らかにした.脊椎症の外側型狭窄の神経障害型式は全例で神経根型であった.中心型狭窄における神経障害型式は神経根型39%,馬尾型13%,混合型48%であった.すなわち,画像は中心型狭窄であっても馬尾症状を呈するとは限らず,単一の神経根障害を来す症例が約40%存在した.一方,変性すべり症の神経障害型式はそれぞれ24%,36%,40%であった.変性すべり症では,脊椎症による中心型狭窄に比べ馬尾型を呈する頻度が高いことが判明した.
脊椎症の外側型狭窄を除き,画像と神経障害型式は必ずしも一致しないことに留意する必要がある.
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