Japanese
English
症例報告
Luqueロッドにより髄液漏,化膿性髄膜炎,気脳症を合併した1例
Cerebrospinal Fluid Fistula, Pyogenic Meningitis and Pneumocephalus Induced by Luque Rod : A Case Report
長原 正静
1
,
相田 直隆
1
,
鈴木 雅喜
1
,
田中 輝広
1
,
本郷 信男
1
Masashizu Nagahara
1
1員弁厚生病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Inabe Kousei Hospital
キーワード:
cerebrospinal fluid fistula
,
髄液漏
,
pneumocephalus
,
気脳症
,
Luque Rod
,
Luqueロッド
Keyword:
cerebrospinal fluid fistula
,
髄液漏
,
pneumocephalus
,
気脳症
,
Luque Rod
,
Luqueロッド
pp.803-806
発行日 2001年6月25日
Published Date 2001/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903313
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抄録:症例は45歳男性,24歳のときに第11胸椎巨細胞腫の診断のもと掻爬術を施行し,25歳のとき再手術,36歳のとき圧潰を来しLuqueロッドによる固定術を施行した.41歳のとき背部腫瘤,排液あり当科受診,ロッドならびにワイヤーの一部を切断した.以後,創の遷延治癒を見た.45歳のとき,頭痛,発熱,背部より排液あり他院を受診した.髄液漏,化膿性髄膜炎のため抗生剤の投与を受け,炎症が鎮静化したため髄液漏に対する加療目的で当科紹介受診となった.髄液漏はLuqueロッド,ワイヤーによる慢性機械的刺激が原因と思われたため,抜釘術を施行した.硬膜修復は行わず,低圧持続吸引を行ったが,排液が続き,頭痛が強いためCTを施行したところ,気脳症を認めた.髄液漏に伴う気脳症と診断し,硬膜修復術を施行し良好な結果を得た.気脳症については,整形外科領域では報告が少なく,文献的考察を加えて報告する.
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