Japanese
English
シンポジウム 膝複合靭帯損傷の診断と治療
内側支持機構損傷合併例の検討
Treatment of Combined Injuries Involving the Medial Collateral Ligament of the Knee
吉矢 晋一
1
,
黒坂 昌弘
2
,
水野 清典
2
,
松井 允三
2
,
水野 耕作
2
Shin-ichi Yoshiya
1
1明和病院整形外科
2神戸大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Meiwa Hospital
キーワード:
combined ligament injuries of the knee
,
膝複合靱帯損傷
,
medial collateral ligament
,
内側側副靱帯
,
ligament reconstruction
,
靱帯再建術
Keyword:
combined ligament injuries of the knee
,
膝複合靱帯損傷
,
medial collateral ligament
,
内側側副靱帯
,
ligament reconstruction
,
靱帯再建術
pp.711-716
発行日 2001年6月25日
Published Date 2001/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903297
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要旨:膝関節複合靱帯損傷例で,grade Ⅱ以上の内側支持機構損傷を合併したものを対象とし,その治療成績の検討を行った.内側支持機構に対する治療方針は,新鮮例には保存的治療を原則とした.また,陳旧性で著明な不安定性を有する例に対しては,1995年以来,自家移植腱を用いた靱帯再建術を行っている.手術に際しては,患側の半腱様筋腱・薄筋腱を3~4重の腱束としたものを用い,内側側副靱帯前縦走線維の近・遠位付着部に作製した骨孔に固定し,再建術を行った.治療成績について見ると,新鮮損傷例での保存的治療の成績は,ほぼ良好な成績であったが,ときに残存する内側不安定性に伴う症状を有する例があった.一方,靱帯再建術を施行した例に関しては,対象となった18例全例において,ストレスX線撮影上,左右差2mm以内の良好な安定性が再獲得されていた.
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