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特集 脊椎外科最近の進歩―主題とパネル演題を中心に(第29回日本脊椎外科学会より)
腰椎椎間板ヘルニアの自然縮小―MRIT2強調横断画像上の輝度変化に注目して
Changes of Signal Intensity on Precontrast Magnetic Resonance Imaging in Spontaneously Regressed Lumbar Disc Herniation
奥島 雄一郎
1
,
千葉 一裕
1
,
松本 守雄
1
,
丸岩 博文
1
,
西澤 隆
1
,
戸山 芳昭
1
Yuichiro Okushima
1
1慶應義塾大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Keio University
キーワード:
lumbar disc herniation
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
magnetic resonance imaging
,
MRI
,
磁気共鳴映像法
,
spontaneous regression
,
自然吸収
Keyword:
lumbar disc herniation
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
magnetic resonance imaging
,
MRI
,
磁気共鳴映像法
,
spontaneous regression
,
自然吸収
pp.473-479
発行日 2001年4月25日
Published Date 2001/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903258
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抄録:自然縮小した腰椎椎間板ヘルニアの単純MRIでの輝度変化について検討した.対象はヘルニアの自然縮小がみられた41例である.これらをT2強調横断画像で当該椎間板と比較し,ヘルニア腫瘤の輝度を低,等,高輝度の3段階に分類した.また,ヘルニアの中心部と辺縁部の輝度を比較し,辺縁部が低輝度,等輝度,および高輝度の3群に分類した.それぞれ初回のMRIから下肢痛の消失までの期間と,MRI上ヘルニアが縮小するまでの期間について,前述した分類法を用いて検討した.その結果,高輝度のヘルニアは等輝度のヘルニアに比べ,下肢痛の消失が有意に早いことが判明した.また,辺縁部が低輝度のヘルニアは等輝度のヘルニアに比べ,下肢痛の消失およびMRI上の縮小までの期間が有意に短かった.以上より,単純MRIでも下肢痛消失および自然縮小までの期間を,ある程度予測できると考えられた.
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