Japanese
English
論述
人工膝関節置換術(TKA)のクリティカル・パスを実施して
Application of the Critical Path : Effectiveness in Total Knee Arthroplasty
大谷 茂
1
,
脇田 重明
1
,
新井 達也
1
,
若林 英
1
,
橋口 淳一
1
,
佐嶋 義高
2
,
村井 謙蔵
2
,
安藤 恭子
2
Shigeru Otani
1
1市立岸和田市民病院整形外科
2市立岸和田市民病院リハビリテーション科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kishiwada City Hospital
キーワード:
total knee arthroplasty
,
TKA
,
人工膝関節置換術
,
critical path
,
クリティカル・パス
,
informed consent
,
インフオームド・コンセント
Keyword:
total knee arthroplasty
,
TKA
,
人工膝関節置換術
,
critical path
,
クリティカル・パス
,
informed consent
,
インフオームド・コンセント
pp.11-20
発行日 2001年1月25日
Published Date 2001/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903175
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抄録:クリティカル・パス(CP)とは,入院患者への医療の質を低下させずに,特定の期間に,より効率的に,より効果を得ることを目的に作成されたアウトラインである.当院の病床利用率は平均97.2%,全科の平均在院日数15.5日という状態であり,CPの導入は有益であると考えられた.1999(平成11)年4月にCP推進委員会が設立され,各科の特色に合わせて必要な職種がメンバーに加わり,思案の作成がなされてきた.当科では比較的症例が多く,実施すべき治療,看護,理学療法のプロトコールがほとんど確立されているTKAのCPの作成にかかり,同年6月より施行を開始した.CPの導入によって,医療側ではインフォームド・コンセント,チーム医療の充実化,ケアの標準化,在院日数の短縮など有益な効果を認め,また,患者側にも入院中のスケジュールの把握や術後リハビリへの意欲の向上など,以前よりも治療に対する前向きな姿勢が認められた.
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