Japanese
English
シンポジウム 21世記の整形外科移植医療~その基礎から臨床応用に向けて
関節軟骨欠損の修復(モザイクプラスティ)
Repair of the Defect of Articular Cartilage with Mosaicplasty
松末 吉隆
1
,
中川 泰彰
1
,
中村 孝志
1
Yoshitaka Matsusue
1
1京都大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyoto University School of Medicine
キーワード:
mosaic
,
モザイク
,
autograft
,
自家移植
,
chondral defect
,
軟骨欠損
Keyword:
mosaic
,
モザイク
,
autograft
,
自家移植
,
chondral defect
,
軟骨欠損
pp.1471-1478
発行日 2000年12月25日
Published Date 2000/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903155
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要旨:モザイクプラスティは,膝関節のあまり荷重のかからない部位から採取した複数の小さな円柱状の骨軟骨片で荷重部位の関節軟骨欠損を修復可能にする方法である.移植部位は,軟骨下骨からの出血が見られるまで十分に掻爬し,ここに複数の自家骨軟骨プラグをプレスフィットに移植,固定する.この結果,軟骨欠損部位は移植された硝子軟骨とその間隙からの再生した線維性軟骨との複合体により修復される.
本法の適応は,膝関節の離断性骨軟骨炎,膝蓋骨軟骨骨折,膝蓋軟骨軟化症.靱帯や半月損傷に伴う軟骨欠損,初期関節症(骨切り術を併用),骨壊死,外傷に続発した軟骨損傷などをはじめ,肘や足関節の離断性骨軟骨炎である.修復可能な軟骨欠損の大きさは,通常は1cm2以上で4cm2以下である.最小侵襲に行え.リハビリテーションも比較的早く可能であるが,採取可能なドナーの数に限界がある.
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