Japanese
English
臨床経験
遠位橈尺関節に発生した滑膜骨軟骨腫症の1例
Synovial Osteochondromatosis of the Distal Radio-ulnar Joint : A Case Report
真鍋 道彦
1
,
鍋島 祐次
1
,
安井 慎二
1
,
藤田 郁夫
1
,
藤井 英夫
1
Michihiko Manabe
1
1姫路聖マリア病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Himeji St. Mary's Hospital
キーワード:
synovial osteochondromatosis
,
滑膜骨軟骨腫症
,
distal radio-ulnar joint
,
遠位橈尺関節
Keyword:
synovial osteochondromatosis
,
滑膜骨軟骨腫症
,
distal radio-ulnar joint
,
遠位橈尺関節
pp.1395-1398
発行日 2000年11月25日
Published Date 2000/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903142
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抄録:発生部位が極めて稀な遠位橈尺関節に限局した滑膜骨軟骨腫症を経験した.症例は67歳,女性で,左手関節部の疼痛を訴えて来院した.症状は7年前よりあったが,放置していた.初診時,左尺骨遠位端に小豆大の腫瘤が触知され,同部に圧痛が認められた.手関節掌屈,前腕回外で疼痛が誘発された.単純X線像で尺骨遠位端周囲に計5個の腫瘤状陰影が認められ,遠位橈尺関節造影像により,腫瘤は遠位橈尺関節のみに限局していると診断した.手術は背側侵入で遠位橈尺関節包を切開し,遊離体の摘出と滑膜切除術を行った.組織診断は滑膜骨軟骨腫症であった.術後1年4カ月を経て再発はなく,機能的にも良好である.
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