Japanese
English
論述
Scapulohumeral rhythmに関する新しい知見―運動の速さとリズムの関係
Scapulohumeral Rhythm is Variable by Motive Conditions of Upper Limb
原田 拓
1
,
菅本 一臣
1
,
町田 明敏
1
,
宮本 隆司
1
,
竹内 英二
1
,
冨田 哲也
1
,
越智 隆弘
1
Taku Harada
1
1大阪大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka University School of Medicine
キーワード:
scapulohumeral rhythm
,
肩甲・上腕関節リズム
,
dynamic motion analysis
,
運動動態解析
,
fluoroscopy
,
X線透視装置
Keyword:
scapulohumeral rhythm
,
肩甲・上腕関節リズム
,
dynamic motion analysis
,
運動動態解析
,
fluoroscopy
,
X線透視装置
pp.5-11
発行日 2000年1月25日
Published Date 2000/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902882
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抄録:scapulohumeral rhythmの研究は1900年代初期のCodmanやInmanら以降,数多くなされてきた.今回われわれは健康成人男性6例11肩を対象とし,上肢挙上下降運動速度の違いがscapulohumeral rhythmに及ぼす影響について検討した.方法は,挙上下降運動をfluoroscopyを用いて撮影し,動態画像をコンピュターに取り込み,各画像ごとにNIH image softを用いて角度を測定,GH/ST比を算出した.その結果,上肢挙上下降運動速度の違いによりscapulohumeral rhythmが様々に変化すること,左右間・個体間でrhythmが異なることが明らかとなった.このことはいままでのrhythmに関する概念を変えるものであり,動作の多様性という運動生理学見地からみると非常に合目的であると思われた.
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