Japanese
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手術手技 私のくふう
橈骨頭骨折の治療経験―PLLAピンを用いて
Treatment for Radial Head Fracture with Using PLLA Pins
大塚 健一
1
,
鎌田 真彦
1
,
吉沢 夏人
1
,
高岸 憲二
2
Kenichi Ohtsuka
1
1公立藤岡総合病院整形外科
2群馬大学医学部整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Municipal Fujioka General Hospital
キーワード:
radial head fracture
,
橈骨頭骨折
,
poly-L-lactate acid pin
,
PLLAピン
,
early range of motion exercise
,
早期可動域訓練
Keyword:
radial head fracture
,
橈骨頭骨折
,
poly-L-lactate acid pin
,
PLLAピン
,
early range of motion exercise
,
早期可動域訓練
pp.1067-1070
発行日 1998年9月25日
Published Date 1998/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902519
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抄録:今回われわれはポリ-L-乳酸ピン(PLLAピン)を用いて,2例の橈骨頭骨折を治療する機会を得たので報告する.症例1は20歳男性で,スノーボードをしていたときに左肘伸展位,左手関節背屈強制位で転倒して受傷した.X線所見で左橈骨頭の陥没を認め,手術を施行,PLLAピン3本にて固定した.術後2週より可動域訓練を開始した.術後約12週で肘可動域の左右差はなくなった.症例2は51歳女性で,仕事中に転倒し左肘を強打し,受傷した.X線所見で左橈骨頭に骨折を認めたため手術を施行,PLLAピン2本にて固定した.術後1週より右肘可動域訓練を開始した.術後約4週で肘可動域の左右差はなくなった.
PLLAピンは生体吸収性材料のため抜釘が不必要,関節軟骨からの刺入が可能など多くの利点がある.金属材料に比べて強度が劣るが,早期可動域訓練を求められる橈骨頭骨折の治療には有用と考えられた.
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