Japanese
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特集 脊椎外科最近の進捗―脊椎骨切り術と脊椎再建を中心として―(第27回日本脊椎外科学会より)
重度骨粗鬆症に対する多椎間instrumentation―術後成績とその手術手技上の工夫
Multi-level Spinal Instrumentation for Patients with Severe Osteoporosis
佐野 茂夫
1
Sigeo Sano
1
1三楽病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Sanraku Hospital
キーワード:
spinal instrumentation
,
脊椎インストゥルメンテーション
,
osteoporosis
,
骨粗鬆症
,
adjustability
,
自由度
Keyword:
spinal instrumentation
,
脊椎インストゥルメンテーション
,
osteoporosis
,
骨粗鬆症
,
adjustability
,
自由度
pp.471-478
発行日 1999年4月25日
Published Date 1999/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902687
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抄録:多椎間instrumentationを行った重度骨粗鬆症38名50症例の成績を検討し,その手術手技上の工夫につき考察した.重度骨粗鬆症の基準として最大挿入圧(MIP)が15kg以下のものとした.再instrumentation率は26%であった.成績はJOA score 8→18点,改善率46%であり,優良例が42%であった.術中合併症ではスクリューの引き抜けなど3例,硬膜,肺,静脈の損傷が各1例で起こった.術後合併症では移行部障害9例,偽関節7例,矯正損失6例,スクリューの緩み6例などであった.手術手技上の工夫として,変形矯正法では椎間shaper(PLIG)による椎間受動とPLIFによる矯正,instrumentの選択ではin-situ fusionには自由度の大きいinstrument,矯正には自由度の小さいinstrumentを選択するhybrid instrumentation,instrumentの骨把持力強化ではハイドロキシアパタイト(HAP)顆粒のスクリュー孔への挿入,椎弓根スクリュー,フック,ワイヤーなどの併用が有用と考えた.
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