Japanese
English
臨床経験
子宮頚癌の放射線治療後に発生した恥骨化膿性骨髄炎の2例
Two Cases of Pyogenic Osteomyelitis of Pubic Bone after Irradiation for Cervical Carcinoma of the Uterine
森山 一郎
1,2
,
松本 守雄
1
,
山内 健二
1
,
堀内 極
1
,
森末 光
1
,
山岸 正明
1
,
田中 守
1
Ichiro Moriyama
1,2
1国家公務員共済組合連合会立川病院整形外科
2慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tachikawa Hospital
キーワード:
pubic bone
,
恥骨
,
pyogenic osteomyelitis
,
化膿性骨髄炎
,
irradiation
,
放射線照射
Keyword:
pubic bone
,
恥骨
,
pyogenic osteomyelitis
,
化膿性骨髄炎
,
irradiation
,
放射線照射
pp.359-362
発行日 1999年3月25日
Published Date 1999/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902671
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抄録:恥骨化膿性骨髄炎の2例を経験した.症例1:69歳女性.左下肢痛,左恥骨部痛を主訴に1995年4月3日入院し,5月16日病巣掻爬を行った.術後3年の現在,愁訴はなく経過良好である.症例2:80歳女性,発熱,恥骨部痛を主訴に1995年3月27日入院した.4月3日,エコー下穿刺を行い,その後,5週間の抗生剤の点滴静注を行った.発症後約3年の現在,愁訴はなく経過良好である.画像診断としてX線像,CT像における骨破壊像,腐骨の存在が挙げられているが,これらに加えMRIで明瞭に膿瘍の貯留が認められ,骨髄炎の診断および病態把握に有用であった.今回の2例では子宮頚癌で放射線治療の既往があり,放射線の晩期障害として恥骨が易感染性となったことも発症の一因と考えられた.
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