問題点の検討
Curved periacetabular osteotomy後の恥骨上枝骨切り部癒合例と不連続例における恥骨下枝の応力集中の違い
今井 教雄
1
,
堂前 洋一郎
,
須田 健
,
宮坂 大
,
伊藤 知之
,
遠藤 直人
1新潟県立新発田病院 整形外科
キーワード:
メカニカルストレス
,
股関節
,
骨折-疲労
,
恥骨
,
有限要素解析
,
寛骨臼回転骨切り術
Keyword:
Hip Joint
,
Pubic Bone
,
Stress, Mechanical
,
Fractures, Stress
,
Finite Element Analysis
pp.463-467
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013211806
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curved periacetabular osteotomy(CPO)術後の恥骨上枝骨切り部癒合例と不連続例における恥骨下枝の応力集中に関し、有限要素解析を用いて調査した。CPO後3ヵ月で恥骨上枝の骨切り部の癒合を認めた38歳女性を解析モデルとして癒合モデルと不連続モデルを設定し、荷重条件は患側全荷重、患側1/2荷重、健側全荷重、坐位とした。癒合モデルと不連続モデルにおける各荷重条件の最大応力値を比較した結果、不連続モデルでは癒合モデルよりも応力値が高かった。また、荷重条件別にみた患側の恥骨下枝にかかる応力は坐位で最も大きく、健側全荷重で最も小さかった。本研究より、CPO術後に患肢非荷重期間を延長すること、全荷重までの期間を遅らせること、術後早期には坐位を控えることにより、CPO術後恥骨下枝骨折の発生を低減できる可能性が示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2013