Japanese
English
特集 脊椎外科最近の進歩―OPLLを中心として―(第26回日本脊椎外科学会より)
長期血液透析患者に特有な脊椎病変の病態と手術治療
Pathology and Surgical Treatment of Spinal Disorders Associated with Long Term Hemodialysis
伊東 学
1
,
鐙 邦芳
1
,
金田 清志
1
,
武田 直樹
1
,
佐藤 栄修
1
,
長谷川 匡一
1
,
竹林 武宏
2
Manabu Ito
1
1北海道大学医学部整形外科
2札幌社会保険総合病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hokkaido University School of Medicine
キーワード:
hemodialysis
,
血液透析
,
destructive spondyloarthropathy
,
破壊性脊椎関節症
,
surgical treatment
,
手術治療
Keyword:
hemodialysis
,
血液透析
,
destructive spondyloarthropathy
,
破壊性脊椎関節症
,
surgical treatment
,
手術治療
pp.511-519
発行日 1998年4月25日
Published Date 1998/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902422
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抄録:本研究では破壊性脊椎関節症をはじめとする長期血液透析患者に特有な脊椎病変の手術成績と手術治療上の問題点について検討した.また,術中採取した病巣部の組織所見から高度な脊椎不安定性発生の病態について検討した.手術適応は明らかな神経障害であり,適切な神経除圧術に加え,破壊された脊柱の再建には脊椎固定術を要する.長期透析患者の骨は脆弱であり,確実な骨癒合の獲得には生体力学的強固なinstrumentationの使用が望ましい.術中ならびに術後の全身管理も重大な課題であり,手術侵襲の軽減のみならず麻酔医ならびに透析医との密な連携が本疾患の手術治療には不可欠である.
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