Japanese
English
論述
自家膝蓋腱を用いた膝前十字靱帯再建術におけるスポーツ復帰不良例の検討
Sports Activity after Anterior Cruciate Ligament Reconstruction by Bone Patellar Tendon Bone
岡村 良久
1
,
星 忠行
1
,
原田 征行
2
,
大塚 博徳
2
,
石橋 恭之
2
Yoshihisa Okamura
1
1青森県立中央病院整形外科
2弘前大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Aomori Prefectural Central Hospital
キーワード:
sports activity
,
スポーツ活動
,
anterior knee pain
,
膝前面痛
,
anterior displacement
,
前方不安定性
Keyword:
sports activity
,
スポーツ活動
,
anterior knee pain
,
膝前面痛
,
anterior displacement
,
前方不安定性
pp.309-313
発行日 1998年3月25日
Published Date 1998/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902392
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抄録:自家骨付き膝蓋腱を用いた膝前十字靱帯再建術において,スポーツ復帰不良例と膝前方安定性不良例を比較することから,スポーツ復帰に影響する因子とその対策について検討した.対象は手術時平均年齢22.3歳の男性41例,女性34例,計75例であり,術後1年6カ月の時点でのスポーツ復帰,膝安定性などを評価した.スポーツ復帰と膝安定性とは必ずしも比例せず,スポーツ復帰不良例では,運動時痛,圧痛などいわゆる膝前面の疼痛を認めるものが多く,膝前面の愁訴がスポーツ復帰には少なからず問題となっていた.膝蓋腱採取時に上下横皮切を用いることで,傍膝蓋腱内側縦皮切に比べて知覚障害を改善することができる.また,膝蓋腱採取時の膝蓋骨,𦙾骨の骨欠損部には充分な骨移植を行うことで術後の圧痛を予防することが可能である.以上のように,膝前面の愁訴に対しては,術式を改良,工夫することで対処できると思われた.
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