Japanese
English
論述
自家膝蓋腱を用いた鏡視下前十字靭帯再建術後の骨トンネル拡大現象について
Radiographic Tunnel Enlargement Following Arthroscopic ACL Reconstruction Using Bone-patellar Tendon-bone Autograft
石橋 恭之
1,2
,
原田 征行
1
,
岡村 良久
1
,
片野 博
3
,
川島 信二
4
,
半田 哲人
5
,
大塚 博徳
1
,
徳谷 聡
1
Yasuyuki Ishibashi
1,2
1弘前大学医学部整形外科
2青森市民病院
3弘前記念病院整形外科
4青森整形外科クリニック
5青森市民病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, School of Medicine, Hirosaki University
キーワード:
anterior cruciate ligament reconstruction
,
前十字靭帯再建術
,
bone-patellar tendon-bone graft
,
膝蓋腱
,
bone tunnel enlargement
,
骨トンネル拡大
Keyword:
anterior cruciate ligament reconstruction
,
前十字靭帯再建術
,
bone-patellar tendon-bone graft
,
膝蓋腱
,
bone tunnel enlargement
,
骨トンネル拡大
pp.1127-1133
発行日 1996年10月25日
Published Date 1996/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902011
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抄録:膝前十字靭帯(ACL)再建術後の骨トンネル拡大は,再建靭帯の再断裂を来した場合しばしば問題になる.われわれは,自家膝蓋腱を用いた鏡視下再建術78例80膝における,単純X線上の経時的な骨トンネル拡大を調査した.骨トンネル内での骨片の固定位置により,大腿骨側は近位群と遠位群の2群に,𦙾骨側は近位群,中央群,遠位群の3群に分類した.inside-outに大腿骨トンネルを作成し,骨片が大腿骨トンネル関節内開口部で固定されたものでは,大腿骨トンネルが拡大したものはなかったが,骨片固定位置が関節内より遠位になるにつれ,トンネルの残存率およびその拡大率が増加した.骨トンネル拡大の原因として,トンネル内での靭帯の動きや関節液の侵入が一因と考えられた.以上の結果から,われわれは,骨トンネル拡大を防止する方法として,all-inside techniqueを用いてACL再建術を行っている.
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