Japanese
English
特集 痛みをとらえる(第21回日本脊椎外科学会より)
一般演題
若年性腰椎椎間板ヘルニア―そのスポーツ活動との関連および成人例との比較について
Lumbar Disc Herniation in Children and Adolescents: A Review of Correlation to Sports Activity and Compariso to the Adult Cases
佃 政憲
1
,
鷲見 正敏
1
,
片岡 治
1
,
南 久雄
1
,
日野 高睦
1
,
横山 浩
1
,
黒田 良祐
1
Masanori Tsukuda
1
1国立神戸病院整形外科
1Kobe National Hospital, Orthopaedic Clinic
キーワード:
腰椎椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
若年性
,
children and adolescents
,
スポーツ活動
,
sports activity
,
臨床的特徴
,
clinical features
Keyword:
腰椎椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
若年性
,
children and adolescents
,
スポーツ活動
,
sports activity
,
臨床的特徴
,
clinical features
pp.513-518
発行日 1993年4月25日
Published Date 1993/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901102
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抄録:腰椎椎間板ヘルニアは椎間板の退行変性に微小外傷性因子が加わって発生すると考えられているが,理論的には退行変性が少ない20歳未満の症例においても日常よく経験される.当科において1982年から1990年まての9年間に入院治療を行った若年性腰椎椎間板ヘルニア54例の臨床像および治療結果より,病態や治療成績の成人例との対比,およびスポーツ活動との関連について検討した.54例のうち,保存的治療例は24例であり,手術的治療例は30例であった.発症誘因は,スポーツ障害が35例と多く,自覚症状では,腰痛と下肢痛が高率にみられた.他覚所見では,SLRテストは平均39.5°と強陽性で,知覚障害は55%,筋力低下は38%にみられた.スポーツ活動への復帰については,手術症例では,術前経過の短いものほど復帰率が高かった.保存的治療症例での復帰率は,疼痛が残存あるいは再発するために低率であった.
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