Japanese
English
臨床経験
𦙾骨近位骨幹端部に発生したadamantinomaの経験
Experience of an Adamantinoma Developed in Proximal Metaphysis of the Tibia
渡辺 昌彦
1,2
,
大幸 俊三
1
,
武 郁
1
,
奥村 明彦
1
,
鈴木 高祐
3
Masahiko Watanabe
1,2
1日本大学医学部整形外科学教室
2日本大学医学部付属練馬光が丘病院
3日本大学医学部第1病理学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Nihon University School of Medicine
キーワード:
adamantinoma
,
アダマンチノーマ
,
tibia
,
𦙾骨
,
metaphysis
,
骨幹端
Keyword:
adamantinoma
,
アダマンチノーマ
,
tibia
,
𦙾骨
,
metaphysis
,
骨幹端
pp.291-294
発行日 1997年3月25日
Published Date 1997/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902130
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抄録:adamantinomaの発生率は全国骨腫瘍登録(1972~1994)で21例とわずかであり,そのうち𦙾骨に12例が発生し,大部分が骨幹部にみられている.しかし,骨幹端部に発生することはさらに稀である.われわれの経験した症例は骨幹端部にみられたことと,通常よくみられるosteofibrous dysplasiaの画像とは異なり,骨外に広がるタイプで,生検では診断に困難を伴った.化学療法を行ったが,ほとんど効果なく,広範に切除し,人工関節で置換した.切除標本ではadamantinomaと診断され,術後3年になるが,現在のところ再発や転移はなく,膝の伸展に障害があるもののブレースを着けて通学している.この疾患は外傷の既往歴をもつものが多いとされており,また,組織学的に一見,良性骨腫瘍に類似することから,手術が単純のものとなり易い.しかし,再発率や転移率が高い二とから,十分に組織像を検討し手術法を選択する必要がある.
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