Japanese
English
誌上シンポジウム 難治性足部スポーツ傷害の治療
扁平足に伴う外脛骨障害の診断と治療
Diagnosis and Treatment for Symptomatic Accessory Navicular with Flatfoot Deformity
仁木 久照
1
Hisateru NIKI
1
1聖マリアンナ医科大学整形外科学講座
1Department of Orthopaedic Surgery, St. Marianna University School of Medicine
キーワード:
外脛骨
,
accessory navicular bone
,
扁平足
,
flatfoot
,
骨癒合
,
bone union
,
アライメント再建
,
realignment
Keyword:
外脛骨
,
accessory navicular bone
,
扁平足
,
flatfoot
,
骨癒合
,
bone union
,
アライメント再建
,
realignment
pp.749-755
発行日 2012年8月25日
Published Date 2012/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102421
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外脛骨のVeitch分類 Ⅱ型では,軟骨結合部に滑膜性関節が存在することや,後脛骨筋腱がいったん外脛骨で停止し,さらに外脛骨を起始部として各足根骨の底側に向かうなどの解剖学的特徴を持つ.舟状骨の後脛骨筋腱付着部にはenthesis organとして強大なストレスが集中するので,軟骨結合部がいったん損傷するとその修復は容易ではなく症候性になりやすい.
外脛骨障害の手術は,外脛骨および舟状骨底側に付着する後脛骨筋腱をできる限り温存することが重要で,腱と外脛骨の組織学的構造を温存できる骨癒合が力学的に有利である.さらに,合併する扁平足には骨・関節手術を併用してアライメントを矯正し,内側アーチ支持組織や舟状骨の後脛骨筋腱付着部への異常な負荷の軽減を図ることが望ましい.
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