Japanese
English
論述
アキレス腱皮下断裂におけるMRI所見および経皮縫合法の成績
Clinical Results of Percutaneous Repair of Ruptured Achilles Tendon with MR Imaging
長尾 憲孝
1
,
浜西 宏次
1
Noritaka Nagao
1
1冨士原病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Fujiwara Hospital
キーワード:
アキレス腱断裂
,
Achilles tendon rupture
,
経皮縫合
,
percutaneous repair
,
核磁気共鳴画像
,
magnetic resonance imaging
Keyword:
アキレス腱断裂
,
Achilles tendon rupture
,
経皮縫合
,
percutaneous repair
,
核磁気共鳴画像
,
magnetic resonance imaging
pp.1229-1236
発行日 1993年11月25日
Published Date 1993/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901237
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抄録:アキレス腱皮下断裂に対する当院におけるBunnell法に準じた経皮縫合法の有用性をMRIを用いて報告する.症例は男性4例,女性4例,計8例.平均年齢38.6歳.手術時間は平均22.5分であった.術後2週間長下肢ギプス包帯,2週間短下肢ギプス包帯固定後,高さ調節可能な足底板を使用し術後約5週より荷重を開始した.再断裂,神経損傷,感染等の合併症はなかった.術後約3ヵ月で足関節背屈は健側と同程度に回復した.5~6ヵ月でジョギング程度の軽いスポーツは可能であった.MRI所見ではT2強調像において,アキレス腱正常部は低信号域であり黒く描出され,断裂部は血腫を意味する高信号域を認め白く描出される.術後のMRI所見ではアキレス腱の密着を認めた.縫合部は修復に従い中間信号域から低信号域となり,また,断裂部を中心として腱の肥厚を認めた.MRIは断裂部の確認ならびに修復状態の判定に有用であった.
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