Japanese
English
特集 脊椎外科最近の進歩(第25回日本脊椎外科学会より)
C8神経根症の治療
Treatment of C8 Radiculopathy
田中 靖久
1
,
国分 正一
1
,
佐藤 哲朗
1
,
石井 祐信
2
,
山崎 伸
2
Yasuhisa Tanaka
1
1東北大学医学部整形外科
2国立療養所西多賀病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tohoku University School of Medicine
キーワード:
C8 radiculopathy
,
C8神経根症
,
result of conservative treatment
,
保存的治療成績
,
operative result
,
手術成績
Keyword:
C8 radiculopathy
,
C8神経根症
,
result of conservative treatment
,
保存的治療成績
,
operative result
,
手術成績
pp.435-439
発行日 1997年4月25日
Published Date 1997/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902151
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抄録:C8神経根症は手の筋力低下をきたし機能の障害を招く.その手術適応を知るために,独自の判定基準(正常20点)を用い,保存的に治療した13例(平均54歳)と手術した9例(平均54歳)の成績を調べた.保存的治療例の評価点は初診時に3.6±3.2点(平均±SD)で,平均2年2カ月後に11.7±4.3点となり,改善率が47±30%であった.手術例では,術前に4.6±3.2点で,平均1年5カ月後に16.8±3.1点となり,改善率が79±19%で優れていた.特に保存的治療で手の機能障害の改善が劣った.したがって,手に機能障害があれば,積極的に手術に踏み切って良い.
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