Japanese
English
特集 不安定頸椎—基礎と臨床—(第17回日本脊髄外科研究会より)
頸椎後方辷りの臨床的重要性の検討
Clinical Importance of Posterolisthesis in Cervical Spine Lesion
国分 正一
1
,
桜井 実
1
,
鈴木 隆
1
,
田中 靖久
1
,
松田 倫政
1
,
石川 隆
1
,
石井 祐信
2
,
谷 正太郎
2
,
佐藤 哲朗
3
Shoichi Kokubun
1
1東北大学医学部整形外科教室
2国立療養所西多賀病院整形外科
3東北労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tohoku University School of Medicine
キーワード:
頸椎変性疾患
,
degenerative lesion of the cervical spine
,
後方辷り
,
posterolisthesis
,
脊柱因子
,
spinal factor
,
手術成績
,
operative result
Keyword:
頸椎変性疾患
,
degenerative lesion of the cervical spine
,
後方辷り
,
posterolisthesis
,
脊柱因子
,
spinal factor
,
手術成績
,
operative result
pp.397-403
発行日 1989年4月25日
Published Date 1989/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908080
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抄録:頸椎変性疾患における頸椎後方辷りの臨床的重要性を検討した.後方辷りの定義は伸展位側面X線像で,下位椎椎体の後縁に接して引いた直線を上方に延長し,上位椎椎体下縁との交点より同椎体後下角までの距離が2mm以上の椎間を後方辷り有りと判定した.
一般人132人(20〜67歳,平均39歳)における後方辷りの発現頻度は44%であり,決して稀な所見ではない.年齢別では20歳台の19%から60歳台の89%まで増加し,椎間別ではC4-5椎間が31%で最も多かった.頸部痛,神経根症での発現頻度は一般人と差がなかった.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.