Japanese
English
臨床経験
仙腸関節破壊を伴った巨大仙骨嚢腫の1例
A Huge Sacral Cyst with Destruction of Bilateral Sacroiliac Joints : A Case Report
長井 肇
1
,
四方 實彦
1
,
田中 千晶
1
,
清水 和也
1
,
杉本 正幸
1
,
高橋 真
1
,
藤林 俊介
1
,
服部 理恵子
1
Hajime Nagai
1
1京都市立病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyoto City Hospital
キーワード:
sacral cyst
,
仙骨嚢腫
,
perineural cyst
,
神経周膜嚢腫
,
sacroiliac joint
,
仙腸関節
Keyword:
sacral cyst
,
仙骨嚢腫
,
perineural cyst
,
神経周膜嚢腫
,
sacroiliac joint
,
仙腸関節
pp.295-298
発行日 1997年3月25日
Published Date 1997/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902131
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抄録:われわれは仙腸関節破壊を伴った巨大仙骨嚢腫の1例を経験したので報告する.症例は48歳,男性.主訴は腰痛,左仙腸関節部痛.画像所見より仙骨,両仙腸関節の破壊,脊柱管狭窄を認め,手術を施行した.左S2神経根の基部にて硬膜嚢と交通する仙骨嚢腫を切除した.嚢腫による骨破壊により脆弱化した仙骨に対して腓骨骨移植をもちいた再建を行った.また,破壊された仙腸関節に対してGalveston法に準ずるinstrumentationおよび腓骨・腸骨骨移植にて腰仙椎腸骨固定を行った.病理組織所見は末梢神経索をふくみ,perineural cystに合致するものであった.術後,術前の腰痛,左仙腸関節部痛は消失した.
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