Japanese
English
論述
再鏡視で癒合と判定された縫合術後膝半月の再断裂について
Late Recurrent Tear after Arthroscopic Meniscal Repair
朝比奈 信太郎
1
,
星野 明穂
1
,
仁賀 定雄
1
,
池田 浩夫
1
,
関矢 一郎
1
,
鄭 光徹
1
,
長束 裕
1
,
宗田 大
2
,
山本 晴康
2
Shintaro Asahina
1
1川口工業総合病院整形外科
2東京医科歯科大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kawaguchi Kohgyo General Hospital
キーワード:
meniscal repair
,
半月板縫合術
,
recurrent tear
,
再断裂
,
risk factor
,
危険因子
Keyword:
meniscal repair
,
半月板縫合術
,
recurrent tear
,
再断裂
,
risk factor
,
危険因子
pp.1109-1113
発行日 1996年10月25日
Published Date 1996/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902008
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抄録:半月板縫合術後平均17カ月で行われた再鏡視の結果,癒合と判定した49例,不全癒合と判定して放置した13例について,2年から9年6カ月平均3年10カ月の追跡調査を行い,縫合術を行った部位での半月板の再断裂について調査し,再断裂の危険因子について検討した.対象症例は全例前十字靱帯損傷を合併しており靱帯再建術を施行した.これらの症例について,経過観察中に再断裂のため切除術を要した例を再手術例,半月板症候の再燃していた例を有症状例,経過良好な状態が続いていた例を無症状例として3群の割合を調査した.また再手術を要した症例について,再断裂の時期,誘因,また再断裂の危険因子として前方不安定性,回旋不安定性,縫合術後の活動性について調査を行った.不全癒合例では約半数が癒合例では約8%の症例が再断裂のために再手術を要していた.前方および回旋不安定性と再断裂とは明らかな関連性は見られなかったが,再手術例の活動性は有意に高かった.
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