Japanese
English
論述
半月板縫合術の臨床成績と癒合率に影響を与える因子の検討
Arthroscopic Meniscal Repair ; Clinical Results and Second-look Arthroscopy
朝比奈 信太郎
1
,
宗田 大
1
,
石橋 俊郎
1
,
山本 晴康
1
,
古屋 光太郎
1
Shintaro Asahina
1
1東京医科歯科大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tokyo Medical and Dental University, School of Medicine
キーワード:
半月板縫合術
,
meniscal repair
,
癒合率
,
healing rate
,
再鏡視
,
second-look arthroscopy
Keyword:
半月板縫合術
,
meniscal repair
,
癒合率
,
healing rate
,
再鏡視
,
second-look arthroscopy
pp.575-579
発行日 1995年5月25日
Published Date 1995/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901626
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抄録:半月板縫合術の臨床成績と癒合率,および癒合率に影響を与える因子を知ることを目的とした.術後1年以上の経過観察例101例について,日本整形外科学会半月板治療判定基準による評価を行った.このうち70例については術後平均17カ月で再鏡視により癒合判定を行い,性差,年齢,断裂部位,術前の嵌頓の既往歴,術後の膝関節動揺性の各項目について癒合率に与える影響を統計学的に検討した.前十字靱帯再建併用群,放置群,半月板単独損傷群いづれの群も日整会スコアの成績は良好であった.再鏡視による癒合判定では癒合47例,不全癒合8例,非癒合15例で癒合例は癒合不良例に比して有意に日整会スコアは良好であった.癒合率不良の因子は辺縁1/3より内縁での断裂例,嵌頓の既往のある半月板であった.成績向上のためには断裂部位と断裂縁の正確な評価が必須であり,それには術前の補助診断と術中の十分な観察が重要と思われた.
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